愛用のフラメンコギター(中出敏彦ギター)

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ちょっとした自慢話だと思って下さい。

写真のフラメンコギターは私が1年ほど前に手に入れ、毎日爪弾いている楽器です。ボロボロの状態でヤフオクに出品されていたものを落札したのですが、前のオーナーが価値の分からない人だったらしく、糸巻きは安物に変えられ、ネジは糸蔵を貫通し、ネックも反ってフレットも剥がれ、表面板には踏まれたような亀裂が入り、骨棒もプラスチックに変えられていました。ただ表面板ブリッジ周辺は割れもなく、音もガラスのような良い音がするので、思い切ってこの楽器の製作者である中出敏彦氏の中野の工房に持ち込んでみました。19年ぶりに会ったわが子のように、当時の話を交えながら楽器を診てくれ、修理をお願いすることが出来ました。それなりに修理費は掛かったのですが、とても弾きやすい調整をされて返ってきました。

1985年/中出敏彦作/master deruxe/ドイツ松、糸杉仕様の手工品、見た目はくたびれていますが、私の宝物です。 

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