恩師の個展に行ってきました

物凄い偶然なんですが、一週間くらい前の日記で、美術の恩師のことを書いたついでに名前でネット検索をかけてみたら、県立三国高等学校時代の恩師、吉本忠彦先生が銀座で今日から個展をされるのが分りました。
・・・こんな事ってあるんですねぇ~。この先生は私を美術界に導いて下さった大恩人なのです・・・。

そんなわけで20年ぶりに恩師に会ってまいりました。昼間なので、職場を2時間程私用外出で。

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銀座、村松画廊に到着。すぐに先生を発見し挨拶。さすがに20年も前の生徒は覚えてらっしゃいませんでしたが、当時の話をしてみると、なんとな~く記憶にはあるようでした。苗字も。
なんと三国高の後、地元の藤島高に移って、定年まで教職を勤めた後、ニューヨークの美術学校で勉強されていたそうです。そこを卒業後、日本に帰ると、ガンで闘病生活を送ることになってしまったのですが、克服し、久々の日本での個展が今回だったようです。

現在77歳だそうですが、なにはともあれお元気そうで良かったです。

ちなみに画風は20年前とかなり変わっていましたが、清涼感のある色使いからくる印象は、さらに繊細さが増されているように感じました。
写真だと判り辛いのですが、距離で変わる、面ごとの微妙な濃淡、一見線にみえる描線の複雑さは、現物でなければ理解できないと思います。

ちなみに2枚目の左下が線をアップで撮ったもの。不思議な淡い立体感のある作品群でした。

次回は招待状送って下さるそうなので楽しみです。

最後に先生からあった一言。
「眼は大事にしねの・・」(※福井弁で、しねの=してね)
経験から来たであろう、複雑で重いお言葉でした・・・。

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追記

20年前(美大浪人中)にもこの画廊で先生の個展に伺ったのですが、その場にいた芸術評論家の太田三吉という方が「君は若いんだから女性のアソコを描きなさい」と当時10代の私に熱弁を振るわれていたのですが、今になって気になりネット検索してみると・・。なんかド偉い方だったみたいです・・・。

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