大車の思い出

週末になると柔道やりたくてウズウズするので、肩が治るまでリョコチョコ、コラムっぽいものを。今回は大車の思い出など。
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柔道の技の中に「大車」と呼ばれるものがあります。この技が最近一般的に、足車と同じような技だと解釈されている気がするのです。私が知っている大車は明確に足車とは理合の違う技でした。

大車は、高校生当時に体験した、地元の整骨院の辻重親先生の大車が今でも理想だと思っています。辻先生はキレのある、背負投、巴投げを主軸にした柔道をされる小柄で軽量の方でしたが、突然逆モーションでくる大車に、私も含め当時の大柄な柔道部員でさえ脳天から真逆さまに投げられていました。振り上げた足が相手の腰位置より少し上くらいまで上がっていて、入る瞬間Y字になるくらいの豪快な入り方でした。投げられると、ちょうどそのY字の上部分の間から真ん前にまっ逆さまに落ちていくような感覚です。

その後、こんな大車を持つ人は見たことがありません。テレビ実況などで、払腰や足車のちょっと高めなものが大車として実況されていたりすると、なんだかなぁ・・・と思ったりもします。

ちなみに基本の大車はこんな技です↓


辻先生の大車は映像のよりさらに足高で、投げられた感覚は袖釣りに近かったと思います。今だに不思議です。

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